ホーム > 土地やマンションなど不動産物件の売買には重要な登記情報 > 登記情報の賢い活用術のいろいろ > 不動産詐欺師の手口と登記情報の重要性
ちょっと待って!その土地本当に安心ですか?
世の中には様々な詐欺の手口が氾濫していますが、
特に悪質であると言えるものの一つに「不動産詐欺」があります。
不動産詐欺とは、不正な手段で取得した土地を本来の持ち主に隠匿したまま譲渡、販売してしまうというもの。
騙し取られてしまった人のショックは計り知れません。
ケースによっては、元の持ち主から土地の返還を要求されるようなこともありますので、
購入する側も細心の注意を払って売買契約に臨む必要性があります。
不動産詐欺の手口とは
不動産詐欺を行う者のことを「地面師」と呼びます。
地面師は、不動産の登記や印鑑証明制度にともなう盲点を突いた形の手口を用いることで知られており、
その多くは組織的に犯行を行っています。
偽造した印鑑証明を使用するなどして土地の所有者に成りすまし、所有権移転登記までをも済ませてしまうのです。
この巧妙な手口の前には、個人だけではなく不動産業などの一般企業も騙されてしまうことがありますので、
取引の前には慎重に相手方の情報を把握しておく必要があると言えるでしょう。
そのようなときに役立つのが、「登記情報」なのです。
登記情報をしっかりと確認することの重要性
不動産登記には、過去の持ち主やその住所といった情報が記されています。
売買を持ちかけられたその直前となる期間に複数回の転売がなされていないか、
持ち主であった人物の住所が不自然に移動されていないか、
特にこの2点を意識して、しっかりと確認しておきましょう。
登記情報は、土地の素性を知る上で大変重要な存在です。
「急いで買わなければほかへ行く」などと揺さぶりを掛けられたとしても、
あせらずきちんと読んでおかなければなりません。
気になるところがあった場合には以前の所有者に連絡を取り、
実際に会ったり問い合わせてみることも必要でしょう。
どんなに条件の良い土地だとしても、少しでも怪しいポイントがあったら断ることが大切です。